2013.06.20

夢枕 獏 詩集「蒼黒いけもの」から三つの“けもの”の歌

週末の締め切りが実は今日だった(!?)
ようで、やっと完成しました。

2013年8月7日(水)
第13回きままにコンサートで初演予定です。
ちらしはこちら
ちらし表_convert_20130620061840

全曲 夢枕さんのテキストに絡めた曲です。
私の曲は
 
  夢枕 獏 詩集「蒼黒いけもの」から三つの“けもの”の歌
      「欲望」「ひとを抱く」「女郎花」

ちょっと生々しい内容ですが、逃げる事無くそのまま表現しています。
声楽家の方は、大変かと思います(笑)

こちらは「女郎花」(オミナエシ)の冒頭。
女郎花3重_convert_20130620061922

「女郎」ですぐ思いつくのは「女郎蜘蛛」
子どもの頃図鑑の写真で美しい蜘蛛に見入っていたのを想い出します。

「花の名前を思い出せないのは、花の方が僕を忘れてしまったから・・・」
で始まり、
「あなたは誰ですか?私はもうあなたが忘れてしまった悲しみです」で終わる
考えさせられる詩です

私たちは様々な人とたくさんのものを共有し、時には人と心を通わせながら
生きていますが若い頃は特に、自分の自己中心的な興味にとらわれて、
人の自分に対する視線や思いに気がついていなかったと感じています。

秋の七草の一つ「女郎花」は名前の華やかさのわりに、道ばたで咲いていても
見過ごしてしまうような容貌です。まあ派手な名前の地味な人はどこにでも
いますよね。いえあなたの事では・・・・

読みにくくて、言いにくくて、どう育ってもいいように地味でも華やかでもなく、
呼ばれる可能性のあるときは先に説明に行く習慣もついた、「直嗣(なおつぎ)」
という名前をつけてくれた両親に感謝します(笑)


スポンサーサイト

2013.06.11

萩原朔太郎の詩

前回記事にした「こころ」が
萩原朔太郎の詩で作曲した唯一の詩ですが
少し他の詩も見てみようと・・・
まだ朔太郎がどんな詩人なのか
知らないと言っていいと思います
「月に吠える」は有名なので知っていますが・・・

少し読み進めてみて
曲にしてみたいなあと思ったのが以下の2編。
と思ったら書きたくなるもの、とりあえず旋律と和音は
できました

二編とも昨年書いた竹久夢二の「飛ぶ春」に共通する
世界です。この二編自体が似ていると言えますが。
陰と陽を描き出す手法は長調、短調にも言えますが、
全体をドラマチックにしやすい題材です。

もちろん「櫻」とか「薔薇(飛ぶ春にも入っています)」とかが詩に入っていると
ついつい反応してしまう自分ならではの選択ですが。
華やかなものを身に(脳裏に)纏わずして
何の人生かとは思います

「金魚
」

きんぎょのうろこは赤けれども

その目のいろのさびしさ。

さくらの花はさきてほころべども
かくばかり

なげきの淵に身をなげすてたる我の悲しさ。

「櫻」

櫻のしたに人あまたつどひ居ぬ
なにをして遊ぶならむ。
われも櫻の木の下に立ちてみたれども
わがこころはつめたくして
花びらの散りておつるにも涙こぼるるのみ。
いとほしや
いま春の日のまひるどき
あながちに悲しきものをみつめたる我にしもあらぬを。


これを作曲してる場合じゃない今、週末の締め切りに向け、
加速せねば・・・・


2013.06.02

朔太郎の「こころ」を心から

毎年群馬大学医学部が行っている「献体慰霊祭」に
バッハ(フランス組曲サラバンド)やショパン(葬送ソナタ3楽章)
などのピアノ曲の演奏(学生)と、
私が作曲した合唱曲「こころ」(詩・萩原朔太郎)の演奏(鎮魂歌として)
で参加しています。

ショパンはそのまますぎる感もありますが、実際献花の時に演奏されると
これよりふさわしいものは無いと思わせてくれます

私の「こころ」は五回目ですが、私の唯一の萩原朔太郎の詩による
合唱曲でこの献体慰霊祭のために作曲しました。
中間にソロ部分があり、実はソプラノ用、メゾソプラノ用、アルト用の
3種類があります。最初と最後の基本調は変わらないので転調処理によって
変えています。

この行事には音楽科の学生たちは1ヶ月前から練習に励み、また声楽の
山崎先生にもご尽力(合唱も歌ってくださいました)いただきました。
特にソプラノのソロは4年生が担当するのが慣例になっており、
大きなプレッシャーをはねのけて花を添えてくれました。
みなさんの心が一つになり、遺族の方々にこころのこもった「こころ」を
お届けすることができたと思います。

今年の曲の演奏をYou tubeにアップしました。
こちらです
http://youtu.be/QNah3_0xOYg

 | HOME | 

プロフィール

西田直嗣

Author:西田直嗣
いらっしゃいませ。西田直嗣のブログです。
詳細はこちら

最新記事
公演スケジュール
5/14 「詩と音楽」
詩と音楽表_convert_20160412061754
リンク
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
05 | 2013/06 | 07
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
リンク
フリーエリア
にほんブログ村 音楽ブログへ
にほんブログ村
検索フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ペンギン