2014.03.26

薔薇のもののけ

7〜8年前に作曲した組曲「薔薇のもののけ」と
いうのがあります。これは混声合唱のためのものと
三重唱のためのものがあります。
合唱のほうは3曲目の「手をのばす薔薇」だけyou tubeに
アップしています。群馬おきりこみ合唱団の演奏。
残りの2曲は音はありますが録音状態が悪いのでアップしていません。

先日残りの2曲を聴きたいと、問い合わせをいただいたので
全曲録音がある3重唱をアップしたいと思います。

組曲「薔薇のもののけ」(3重唱)
1.うしろをむいた薔薇
2.薔薇のもののけ
3.手をのばす薔薇

演奏は
Sop. 佐藤貴子 M.Sop.紙屋弘子 Ten. 小林大作 Piano 堀越夕子
です。

私はどれかと言われれば2曲目の「薔薇のもののけ」が好きですが
特に「みどりのおびをしゅうしゅうとならして私の心をしばり」という
詩の部分に惹かれました。読むだけで胸が締め付けられるような気がします。




 一 うしろをむいた薔薇

ばらよ、
おまへはわたしのしらないまにさいてしまつた。
わたしのむねにありとしもない息をふきかけて、
おまへはつつましくさいてしまつた。
にほひのきえようとするはるかなばらのいとほしさよ、
もつとわたしへ手をのばしてください、
ふしめして、うなだれて、うしろをむいた白ばらの花よ。


 二 薔薇のもののけ
            
あさとなく ひるとなく よるとなく
わたしのまはりにうごいてゐる薔薇のもののけ、
おまへはみどりのおびをしゆうしゆうとならして
わたしの心をしばり、
うつりゆくわたしのからだに、
たえまない火のあめをふらすのです。


 三 手をのばす薔薇
           
ばらよ おまへはわたしのあたまのなかで鴉のやうにゆれてゐる。
ふしぎなあまいこゑをたててのどをからす野鳩のやうに
おまへはわたしの思ひのなかでたはむれてゐる。
はねをなくした駒鳥のやうに
おまへは影をよみながらあるいてゐる。
このやうにさびしく ゆふぐれとよるとのくるたびに
わたしの白薔薇の花はいきいきとおとづれてくるのです。
みどりのおびをしめて まぼろしによみがへつてくる白薔薇の花、
おまへのすがたは生きた宝石の蛇、
かつ かつ かつととほひひづめのおとをつたへる
おまへのゆめ、
薔薇はまよなかの手をわたしへのばさうとして、
ぽたりぽたりちつていつた。
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2014.03.21

別れ

この季節になると前橋のいたるところの荒れ地が
このようになります。

わかれ_convert_20140321135821

これは「サンカイグサ」です。近くで見ると葉っぱが段々になっていて
これが三段(三階)ということで「サンカイグサ」らしいです。
うちの庭にも生えていますが雑草扱いさせていただいています。

このサンカイグサに星野富弘さんは詩をつけられました。
きっとこの季節にお父さんとの別れがあったのだと思います。
とても感傷的な詩ですが、作曲する時も思い切り感傷的に作曲しました。

ショパンはワルツにもエチュードにも「別れ」がありますが
エチュードは後から誰かが付けたそうです。でも穏やかな感傷的な
部分から一気に過去への回想を思わせる展開が「別れに」ふさわしい
いえ逆ですね、曲にふさわしいタイトルをつけたものです。
ワルツの方は恋人に捧げたけど別れたようで、そのままついたようです。

というわけで「別れ」。合唱版はすでにアップされていますが
今回は佐藤貴子さんの美声でお楽しみください
http://youtu.be/lxOmJxhTz2s

2014.03.17

卒業・修了演奏会

3月14日(日)群大教育学部音楽専攻生の卒業・修了演奏会を
聴きに行きました。

今年は17人中10人が声楽で、声楽の先生がさぞご苦労されたのでは
ないかと思います。この学年は私の担任学年ということもあり、一年時から
見てきましたが、教育実習や音楽以外の勉強に追われている彼らがよく4年間で
ここまで音楽実技に取り組んだなあと感心する内容でした。

しかも今年は例年行っているウチワネタの合唱をやめて、
よく卒業シーズンに歌われる「旅立ちの日に」を歌いました。
大学生向けではないですが、現場の先生になっていつか歌い、
指導することになるであろうこの曲を勉強しておこうという立派な教員魂を
見る事が出来て心強く思いました。

作曲の研究室からは二人、まずは最近活躍が目覚ましく、
4月から東京学芸大大学院への進学が決まっている4年の中村君のSAX四重奏。
彼独特のエキゾチックな主題は彼の佇まいをそのまま表すような旋律です。
現代風な前半の展開の仕方と、後半のバロック的手法のコントラストが
はっきりと浮き出てみえる作品です。

もう一作品は大学院2年の小竹さん。「朔太郎の3つの詩による歌曲」で、
大きめの室内楽です。初めて現代作品に取り組んだ意欲作で、短い期間の中で
様々な楽器の現代奏法、調性の無い和音の配置の仕方、音楽の構造について
学び、それぞれの楽器の特性が充分に生かされた歌曲作品に仕上がりました。
演奏には卒業生の協力もあって、大学院に進み修学した成果をあげてくれて
私も嬉しく思いました。

会場にはよくコメントをくださるシブリンさんの姿も見かけましたがご挨拶も
できず失礼いたしました。他にも多方面からお越しいただいている方が多く
いらっしゃいました。来年も自己満足に終わらない充実した内容の卒業演奏会
になるよう指導してゆきたいと思います

2014.03.07

卒業

3月は卒業シーズン。
学校に在籍していなくても、何かに対して「卒業」すること
は成長するために必要な事だと思います。

実は震災の年、大学の卒業式で私が合唱を任されていて、
選曲に悩み、作っちゃえ〜と作曲した曲があります。
その年は卒業式も中止になりましたが、一昨年、昨年と歌われました。

歌ですから詩も必要で・・・。国語科の藤本宗利先生にお願いしたところ
快く引き受けてくださり、群馬県ならではの歌詞で
門出によせて 〜卒業の歌〜」
ができました。
今年は私が担当ではないので歌われませんが、
私から今年の卒業生にむけて送りたいと思います。

小編成ブラスのバージョンです
http://youtu.be/us2yVjL7lNE


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